AIで、イラストを描く意味はなくなったのか?
こんにちは、えすあこです。
AIが出てきて、
「正直、これからも絵を描き続けていいんだろうか」
と思ったことはありませんか?

一瞬で、それなりに上手い絵が出てくる。
自分は何時間、何十時間とかけて描いているのに、
AIなら数秒で出てくる。
これから何年もかけて絵を勉強して、
画力を上げる意味ってあるんだろうか。
そんな不安を感じる人もいると思います。
でも私は、
今だからこそ、描き続けたほうがいい。
そして、
自分の作品や考えを、
発信して積み重ねておいたほうがいい。
と思っています。

なぜなら、これまでの絵やCGの歴史を見てみると、
新しい技術が登場するたびに、
表現そのものが必要なくなったわけではないからです。
むしろ、
「じゃあ人間は何を作るの?」
という方向に、表現が広がってきました。

写真が登場しても、絵はなくならなかった
昔、絵には
「目の前にあるものを正確に記録する」
という大きな役割がありました。
肖像画を残す。
風景を残す。
歴史的な出来事を残す。
ところが19世紀、写真が登場します。

現実を正確に記録するだけなら、
人間が何時間もかけて描くより
写真のほうが圧倒的に得意です。
じゃあ、絵はなくなったのか。
なくなりませんでした。
むしろ、
「本物そっくりに描く必要がないなら、
絵だからできることってなんだろう?」
と、表現がどんどん広がっていきます。

たとえば印象派では、
物の形を正確に写し取ることだけではなく、
その瞬間の光や色をどう感じたのか。
画家自身の目を通した世界が描かれるようになります。
さらにその後も、
現実の色や形に縛られない
さまざまな表現が生まれていきました。
つまり、新しい技術が生まれたことで、
「上手に再現できること」から、
「その人にはどう見えているのか」へ。
絵の価値がなくなったのではなく、
絵に求められるものが変わっていったんです。

CGでも、同じことが起きている
これは私が仕事にしていた3DCGの世界を見ても、
似た流れがあります。
CGの技術が発達する中で、
長い間追求されてきたもののひとつが、
「どこまで現実に近づけられるか」
でした。
肌、髪、布、水、光。
技術が発達して、
CGなのか実写なのか分からないくらいの映像まで
作れるようになりました。

でも、そこまで技術が成熟してくると、
「リアルに作れる」
だけではなく、
「CGを使って、どんな絵を作るのか?」
が面白くなってきます。
Netflixの『Arcane』のように、
3DCGを使いながら絵画的な質感や
2D的な表現を取り入れたり。
『私ときどきレッサーパンダ』のように、
現実をそのまま再現するのではなく、
形や動きを大胆にデフォルメしたり。
大きなスタジオですら、
CGでいかにリアルなものを作るかだけではなく、
CGだからこそ作れる独自のルックを探している。
私はここがすごく面白いと思っています。
AI時代に求められるものって何だろう?
そして今、
イラストにもAIという新しい技術が出てきました。
(3Dも、例外ではありません。)
「それなりに上手い」
「それなりに綺麗」
こういったものを作るハードルは、
これからますます下がっていくと思います。
だから、
ただ上手いだけでは、差別化しづらくなっていきます。
じゃあ、何が残るんでしょうか。
私はこれから、
「その人が作った意味があるもの」
が、より大切になっていくと思っています。

たとえば、
・アナログ画材や立体物のような、手触りを伴うもの
・世界にひとつしかない一点もの
・一目見て「あの人の作品だ」と分かる個性
・その人自身の経験や考え方
・なぜそれを作ったのかという物語
・長い時間をかけて育ててきた世界観
そしてもうひとつ。
私が特に大切だと思っているのが、
「その人には、世界がどう見えているのか」
という部分です。

絵を描くことは、「ものの見方」を育てること
私は、絵を描く本質とは、
ソフトの使い方を覚えることでも、
綺麗な線を引けるようになることでもないと思っています。
目の前にあるものを、
「この形ってどうなっているんだろう?」
「なんでここが暗く見えるんだろう?」
「この角度から見ると、どういう形になるんだろう?」
「私はこの景色の何を面白いと思ったんだろう?」
と、観察すること。
つまり、
ものの見方を育てること。
これは使用するツールが変わっても残ります。
紙と鉛筆、パソコン、タブレット、
アナログかデジタルかも関係ありません。
CLIP STUDIO、Photoshop、ソフトが変わろうとも。
Blenderなど3DCGソフトでも。
そしてAIを使うとしても。
ツールはこれから何度でも変わると思います。
だから私は、
特定のソフトの使い方だけではなく、
ツールが変わっても使える「ものの見方」を伝えたい。
と思っています。

でも、頭の中のものを形にする技術はほしい
だからといって、
「技術なんていらない!感性だけあればいい!」
とも思っていません。
私は、
自分の脳内にあるイメージを、
高い解像度で外に出せる技術は持っていたほうがいい
と思っています。

頭の中にはかっこいい構図があるのにパースが分からない。
空間にキャラクターを立たせたいけど、背景が描けない。
こんな光にしたい。でもどう影が落ちるのか分からない。
それで自分の表現を諦めてしまうのは、
もったいない。
「上手い人になるため」ではなく、
自分が作りたいものをちゃんと作れるようになるために、
技術を身につける。
私はそういう勉強が好きです。

そこで3Dをやってみてほしい
そこで私が、
イラストを描いている人に一度触ってみてほしいと思っているのが、
3DCGです。
理由は、
「背景が楽になるから」
だけではありません。
もちろんそれもめちゃくちゃ便利です。
でも、それ以上に面白いのが、
絵とは違う方向から、ものを見る練習ができること。
だと思っています。

絵と3Dでは、ものの見方が少し違う
絵を描いていると、
目に見えているものを、
二次元の画面の中でどう表現するかを考えます。
一方、3Dでは、
「そもそもこの物体って、立体としてどういう形なんだ?」
と考えなければいけません。

正面から見たら四角に見える。
でも横や、上から見たら?
裏側はどうなっていて、丸みはどこから始まってる?
この面とこの面はどうつながってる?
さらにライトを置けば、
形が変わると影がどう変わるのか。
カメラを動かせば、
見る角度によって形がどう変化するのか。
嫌でも考えることになります。
つまり、
絵とは別方向から「観察する目」を鍛えられる。
これが、私がイラストを描く人にも
3Dをおすすめしたい大きな理由のひとつです。

3Dで「自分だけの絵」を探してもいい
そしてもうひとつ。
私は3Dには、
自分だけのタッチを探せる余白が、まだまだある
と思っています。
3Dで構図だけ作って全部手描きしてもいい。
背景だけ使ってもいい。
ライティングだけ参考にしてもいい。
3Dモデルそのものに、
自分で描いたテクスチャを貼ってもいい。
リアルに作らず、粘土みたいにしてもいい。
線を出してもいい。
2Dと3Dの境界をぐちゃぐちゃにしてもいい。
「3Dを使う=こういう絵になる」
という正解はありません。

むしろ、
どう使ったら自分の絵になるんだろう?
と実験できる。
平面だけだった表現に、
立体、空間、カメラ、
光、質感、動き、
という新しい軸が加わります。
表現の自由度が、
縦にも横にも広がっていく。
だから私は、
単純な時短ツールとしてだけではなく、
自分の表現を探すための道具として、3Dはかなり面白い
と思っています。

3Dを極めなくていい。まず触ってみよう
でも、
「じゃあ今日から3DCGデザイナーを目指そう!」
という話ではありません!
難しいモデリングから始めなくて大丈夫です。
まずは、
箱をひとつ置き、カメラとライトを置いてみる。
簡単な部屋を作って、
その上から絵を描いてみる。
それだけでも、
「あ、この角度から見るとこうなるんだ」
という発見があります。

3Dが上手くなることを目的にせず、
絵を描くために使ってみる。
自分のものの見方を増やすために使ってみる。
そして、
「これ、自分の絵だったらどう使えるだろう?」
と考えてみる。
そこからで十分です。

AI時代だからこそ、作ったものを積み重ねよう
これから、ツールはもっと変わっていくと思います。
5年後には、
今とはまったく違う作り方をしているかもしれません。
だからこそ私は、
「このソフトが使える」だけではなく、
何を見て、何を面白いと思って、どう表現する人なのか。
そこを育てていきたい。
そして、それを作品として残して、
発信して、積み重ねていく。
絵や3D作品に関わらず、
試行錯誤も失敗したものも、
経過で考えたことや少しずつ変わっていく自分の絵柄も含めたすべてが
「この人はこういうものを作る人なんだ」
という、自分だけの資産になっていきます。

写真が生まれても、
絵はなくなりませんでした。
CGがリアルな映像を作れるようになっても、
手描きの表現はなくなりませんでした。
AIが登場した今も、
作る意味がなくなったのではなく、
「あなたは何を作るの?」が、今まで以上に問われるようになった。
私はそう思っています。
だから描くのをやめなくていい。
むしろ、描き、作り、発信しましょう。
そして、自分の表現を広げる道具のひとつとして、
3Dも、やってみましょう!

「でもBlender、何からやればいいの?」という人へ
3Dに興味は出てきた。
しかし、
「Blender開いた瞬間、わからんくて、閉じた……」
という人も多いと思います。
大丈夫です!

イラストに使いたいなら、
最初から全部覚える必要はありません。
私の公式LINEでは、
イラストを描く人向けに、Blenderをどう使えばいいのか
を発信しています。
3Dそのものを極めるのではなく、
・構図を考える
・背景のアタリを作る
・光を考える
・描きたいものを立体で観察する
・3Dと手描きを組み合わせる
など、
「自分の絵をもっと自由にするための3D」
を中心に紹介しています。

初心者向けのプレゼントや企画も用意しています。
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と思ったら、
まずはここから始めてみてください。
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