こんばんは、えすあこです。
私はゲーム会社で約6年間、
3DCGデザイナーとして働いていました。
最終的にはリーダーとして制作しつつ
10人以上のスタッフを見たり、
制作チェックや、困っている人の作業をサポートしたり。
SNSでも、3Dをイラストに活用する方法を発信するようになりました。

こう書くと、
「もともとパソコンとかCGが得意だったんでしょ?」
と思われるかもしれません。
全然そんなことありません!
むしろ、かなり無縁でした。
子どものころ、父のパソコンを勝手につけて、
Windowsの「ジャーン!」という起動音にビビり、
「あ、しま、や、やば、壊した…」
と思って電源をぶち切って逃げたことがあります。
(電源のぶち切りは壊れるリスクがあるのでやめよう!)

小学校のパソコンの授業では、
プリンターが反応しないと思って何度もボタンを押し、
同じプリントを80枚くらい印刷してしまい、
「同じボタンは何度も押さないんだよ」と
丁寧に叱られました。

数学も苦手。
高校受験期には、図書室に集められた「数学補習組」の一員でした。
加えて言うと方向音痴。
降りたことがある駅で、地図を見ながら目的地と真逆の方向に向かったり、
今でも3D空間で前後や天地を間違えることがあります。
そしてゲーム会社への入社初日。
パソコンの電源ボタンが分からなくて上司に聞きました。

たぶん、めちゃくちゃ不安にさせたと思います。
機械オンチ、数学オンチ、方向オンチ。
我ながらCGとか、理系とか、立体空間とか、
いかにも3DCGとの相性はダメダメそうな感じです。
そんな人間でも、6年間続けたら、人に教える側まで来ました。
じゃあ、どうしてそこまでできるようになったのか。
振り返ってみると、大きかったのは、
「成長せざるを得ない環境」にいたこと
だと思っています。

ゲーム会社は、めちゃくちゃ強い学習環境だった
会社には、現役でCG制作をしている人たちがたくさんいました。
分からないことがあれば直接聞ける。
作ったものにはフィードバックをもらえる。
周りを見れば、自分よりずっと上手い人が普通に作業している。
操作しているところを見たり、
制作途中のデータを見て、
「そんなやり方あるんだ!」と技を盗んだり。
これだけでも、独学とはかなり違います。
でも、今振り返るともっと大きかったのが、
とにかく「やる仕組み」があったこと。
仕事なので締め切りがあります。
「今日はやる気がないからやめよう」
が基本的にできません。
次々に作るものが与えられるので、自然と制作量も増えていきます。
そして1日8時間、嫌でもCGに触れます。
よく「1万時間の法則」なんて言いますが、
会社にいるだけで強制的にその時間が積み上がっていく。
もちろん、仕事なので楽しい制作ばかりではありません。
「この作業、クリエイティブと関係ある……?」
みたいな時間もあります。
それでも、
学ぶ → 作る → 見てもらう → 直す → また作る
というサイクルを何年も回せる環境は、とんでもなく強かったと思います。

実は、デッサンでも同じ経験をしていました
そういえば、美大受験のときにも似たことを言われました。
「うまい人の隣で描け」
というもの。
上手な人の完成作品を見るだけじゃなく、
どこから描き始めるのか。
どんな順番で進めるのか。
どこで描き込み、どこを捨てているのか。
制作途中を横から見ていると、いろんなことが分かります。
私自身、上手な人の隣で描いて、その人のやり方を見ながら真似していたら、
完成した自分のデッサンを見て、
「えっ、なんかいつもより上手くない?」
とびっくりしたことがあります。
人間、周りから受ける影響って思っている以上に大きいんですよね。

独学が難しいのは、「才能がないから」だけじゃない
一方で、一人でイラストや3Dを勉強しようとすると急に難しくなります。
教材はたくさんあります。
YouTubeにも無料の動画が山ほどあります。
でも、
「今日は疲れたから明日でいいや」
ができます。

何を練習するかも自分で決めないといけない。
今やっている練習が合っているのかも分からない。
つまずいても、誰にも聞けない。
そして気づけば、
「Blender、また今度やろう」
と言ったまま数か月経っていたりします。
これは意志が弱いというより、
一人で「何をやるか決める・続ける・正しいか判断する」を全部担当するのが、そもそも大変なんだと思います。
私だって、会社という環境がなかったら、
6年間ずっと一人でCGを勉強し続けられたか?
と聞かれたら、かなり怪しいです。

「やりたかった」で終わるのが、一番もったいない
環境がないまま時間が経つと、
「こういう絵を描いてみたい」
と思ったけど、難しそうだから諦める。
「3D使えたら楽しそう」
と思ったけど、結局よく分からないまま触らなくなる。
そして数年後、自分よりあとから始めた人がどんどんできるようになっていくのを見る。
「あのとき続けていたら、私も今ごろできていたのかな」
と思う。場合によっては、
「それ、私も同じこと考えてたのに……」
と、行動した誰かを羨ましく思ってしまうこともあります。
それは、かなりもったいない。
才能がなかったからできなかったのではなく、
続けられる場所がなかっただけかもしれないからです。

だから、「自然とやりたくなる環境」を作ります
とはいえ、個人の創作でゲーム会社みたいな環境を作る必要はありません。
毎日8時間やれ!
締め切り厳守!
なんて言われたら、私も逃げます。
そうではなく、
誰かが楽しそうに絵を描いていたら、
「私もちょっと描こうかな」と思える。

誰かが、
「Blenderわかんね~~!」
と言いながら触っていたら、
「じゃあ私も今日ちょっとやってみるか」と思える。
分からないことがあったら聞ける。
誰かの制作途中を見て、
「そんな方法あるんだ!」と発見できる。
一人だったらやらなかった15分を、みんながいるからやってみる。
そんな小さな行動が積み重なる場所です。
しかも、集まるのはまったく知らない人たちではなく、
普段から私の投稿を見てくださっている、
「絵や3Dでもっと創作を楽しみたい」という共通点のある人たち。

私が会社や美大受験で経験した、
「環境にいることで、自然と手を動かす量が増えていく感覚」
を、もっと気軽な形で作れないかなと思っています。
そのために今、
絵と3Dを楽しむオンラインコミュニティ「創作棟」
を準備しています。

もちろん、入っただけで勝手に絵が上手くなる魔法の建物ではありません。
最後に手を動かすのは自分です。
でも、
一人で「やらなきゃ」と頑張り続けなくても、周りにつられて自然と手が動く。
そんな環境なら作れるんじゃないかと思っています。
私自身、環境に引っ張ってもらってここまで来たからこそ、
今度はそんな場所を作る側になってみます。
現在、絶賛建設中です!
完成まで、もうしばらくお待ちください🏗️
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